太宰治記念館「斜陽館」

 今期ほぼほぼ初といえる真冬日です。とはいっても今日は珍しく風も穏やかですので表示温度ほどの寒さは感じません。雪の量も今日までは少なく、アメダスの積雪量も26cmの表示になっています。
 太宰治が昭和19年(1944)に書いた『雪の夜の話(ゆきのよのはなし)』では、吉祥寺駅(東京都武蔵野市)で『雪は一尺以上も積り』とあります。記録的大雪の昭和19年とはいえ、一尺と言えば30cm以上ですから、80年ほど前は今よりも相当寒かったのでしょう。現在の吉祥寺駅前で30cm以上の積雪があったら事故が多発して交通マヒ、全国トップニュースになるはずです。
 当地においても、12月の下旬になって初の真冬日か?と知るくらいですから、やはり温暖化は相当進んでいるのでしょう。帰省客も口をそろえて「昔はもっと雪が深かった」と話しています。
 
 太宰治が昭和19年(1944年)に発表した『雪の夜の話』は、当時の雑誌『少女の友』に掲載された短編小説です。戦時中、それも大戦末期の厳しい時期に 少女の美しい感性を幻想的に、現実のダメンズと対比にして描き出しています。情感の豊かな作風はブラッドベリにも似て、ユウモア感が漂ってクスリとしてしまいます。小生も、短く、読点を、打ったら、心情吐露的文章になりましょうか?  
 さて、情感の薄い小生がちょっと気になるのは この積雪『一尺』の量です。
通常一尺というと、1mの10/33(約30.3030cm)、大工さんが良く使う曲尺(かねじゃく)というものです。
 女学生のしゅん子がこの曲尺を使っていたのでしょうか?当時の女学生と言えば、小学校から高等女学校まですべて裁縫の授業があったはずです。となると、しゅん子が一番身近に感じていたのは、和裁で使用する尺寸分ではないでしょうか?  
 本県では一般的に和裁の仕立てにおいても曲尺を使いますが、実は関東以南では和裁はクジラ尺(曲尺の1.25倍) (鯨尺)一尺=一尺二寸五分(曲尺) を使用しているのです、鯨尺の一尺は37.88cm、30cm以上降ったか、40cm以上の積雪だったのか、少しく違ってくるかもしれません。
 実際は作者の太宰治が津軽出身ですので曲尺扱いでよいのかもしれませんが、上の呉服屋やデパートで寸法をもらって地元で誂えなおそうとすると、ほぼ例外なく「あらこれクジラ(尺)!?」と驚かれた経験話でした。
 ところで『雪の夜の話』の冒頭に出てきますスルメ、津軽鉄道のストーブ列車の中で炙り販売しております。冬季のみのストーブ列車を堪能して、作品宜しくスルメの二枚でもお買い求めいただきながら、太宰治記念館「斜陽館」にお運びくださいませ。 うさぎ
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    久しぶりにペンを執ります
(今はパソコンで キーボードを操作ですが)

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 なかなかの積もり具合の南庭

やはり来ました(雪が積もりました)ね 
いずれはと思っていましたが
12月中頃までの穏やかな天気に油断してました 

ところでまた一つ覚えました(思い出しました)
回文=頭から読んでも後ろから読んでも
   出現する文字の順番が変わらない
   言語として意味を成している  
   文のこと
言葉遊びの一種として言語を問わず親しまれているそうです
 しんぶんし・新聞紙
 きいろいき・黄色い木
 たいやきやいた・鯛焼き焼いた  など
たまに頭を柔らかくするのもいいですね

明日は冬至 翌日からだんだん昼が長くなっていきます
我が家も健康を願いながらカボチャのあま醤油煮をつくります

皆様もご自愛ください 


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寒さ厳しく毎日の雪かきにもめげそうなこの頃ですが
圧倒的な自然の力に励まされることもあります
今朝の風景が正にそれでした
見るものすべてが真っ白な真綿にくるまれた新世界
毎年見ているはずの景色なのにハッ!と息を吞む程の美しさ
目の前に繰り広げられる一瞬のパノラマ
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斜陽館向かいの八幡様の木立
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綺麗な雪景色に誘われて行ってみたら
ちょうど新しいしめ縄に付け替えられたところでした
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狛犬さん、狛馬さん、狛鳩さん 
  一年間ありがとうございました


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