太宰治記念館「斜陽館」

2020年09月

  小雨だった天気も晴れて 館内は大賑わい

  スタッフの概要説明も フル回転  嬉しい悲鳴

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  お客様が増えると 減る物があります

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  ダラ(小銭)が不足がちなので お客様にご協力をお願いしております

  「小銭の事をダラって言ううんだね」と不思議がったり 喜んだり

  津軽弁は面白いですよ 

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 四連休が始まりました。
館内、多くのお客様にお越しいただいております。
雨が上がり、爽やかな秋日和。
風はやや冷たいので、
こちらへお越しの際には、
上着をご持参ください。


 人間の誇りが、一体、どこへ行ったのでしょう。おわかれ致します。あなた達みんな、ぐるになって、私をからかって居られるような気さえ致します。先日あなたは、新浪漫派の時局的意義とやらに就いて、ラジオ放送をなさいました。私が茶の間で夕刊を読んでいたら、不意にあなたのお名前が放送せられ、つづいてあなたのお声が。私には、他人の声のような気が致しました。なんという不潔に濁った声でしょう。いやな、お人だと思いました。はっきり、あなたという男を、遠くから批判出来ました。あなたは、ただのお人です。これからも、ずんずん、うまく、出世をなさるでしょう。くだらない。「私の、こんにち在るは」というお言葉を聞いて、私は、スイッチを切りました。一体、何になったお積りなのでしょう。恥じて下さい。「こんにち在るは」なんて恐しい無智な言葉は、二度と、ふたたび、おっしゃらないで下さい。ああ、あなたは早く躓いたら、いいのだ。私は、あの夜、早く休みました。電気を消して、ひとりで仰向に寝ていると、背筋の下で、こおろぎが懸命に鳴いていました。縁の下で鳴いているのですけれど、それが、ちょうど私の背筋の真下あたりで鳴いているので、なんだか私の背骨の中で小さいきりぎりすが鳴いているような気がするのでした。この小さい、かな声を一生忘れずに、背骨にしまって生きて行こうと思いました。この世では、きっと、あなたが正しくて、私こそ間違っているのだろうとも思いますが、私には、どこが、どんなに間違っているのか、どうしても、わかりません。
                                                                                                 太宰 治『きりぎりす

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 青森県立北高等学校今別校舎の生徒さんたちです。
昨夜からの雨は、やや小雨状態です。
雨の日の遠足。
記念館の見学の後は、
津軽三味線会館で三味線のライブです。

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9月も後半。
雨の多い夏が終わり、
そろそろ、紅葉の季節。
津軽の短い秋の始まりです。


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 日に日に気温が下がってきています。
秋ですね。
草むらに足を踏み入れると、
秋の虫たちが、驚いて飛び跳ねます。
コオロギ、バッタ、ツユムシ、
そしてアマガエル。

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老婆も何かしら、私に安心してゐたところがあつたのだらう、ぼんやりひとこと、
「おや、月見草。」
 さう言つて、細い指でもつて、路傍の一箇所をゆびさした。さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、花弁もあざやかに消えず残つた。
 三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ。
                                                                                                                                    太宰 治『富嶽百景』

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 本日も、修学旅行のお客様です。
岩泉町立小川中学校の生徒さんたちです。
館内の説明を聞いて、それから「謎解き」もして、
これから津軽三味線会館の見学です。

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今日は、金木町の文化に触れていただきました。
太宰治という文豪と、津軽三味線の始祖・秋元仁太郎。
文学と音楽の町に、いつかまた、いらしてください。

 津軽の秋。
田んぼは、一面の黄金色。
そろそろ稲刈りが始まります。



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