太宰治記念館「斜陽館」

2022年09月

 夕焼けが美しい季節になりました。
太宰は、『東京八景』の中で、
武蔵野の夕陽のことを、次のように記しています。

 私は、いまは一箇の原稿生活者である。旅に出ても宿帳には、
こだわらず、文筆業と書いている。苦しさは在っても、めったに言わない。
以前にまさる苦しさは在っても私は微笑を装っている。
ばか共は、私を俗化したと言っている。毎日、武蔵野の夕陽は、大きい。
ぶるぶる煮えたぎって落ちている。私は、夕陽の見える三畳間にあぐらをかいて、
侘しい食事をしながら妻に言った。「僕は、こんな男だから出世も出来ないし、
お金持にもならない。けれども、この家一つは何とかして守って行くつもりだ」
その時に、ふと東京八景を思いついたのである。
過去が、走馬燈のように胸の中で廻った。
 ここは東京市外ではあるが、すぐ近くの井の頭公園も、
東京名所の一つに数えられているのだから、此の武蔵野の夕陽を
東京八景の中に加入させたって、差支え無い。あと七景を決定しようと、
私は自分の、胸の中のアルバムを繰ってみた。併しこの場合、芸術になるのは、
東京の風景ではなかった。風景の中の私であった。
芸術が私を欺いたのか。私が芸術を欺いたのか。結論。芸術は、私である。
 戸塚の梅雨。本郷の黄昏。神田の祭礼。柏木の初雪。八丁堀の花火。
芝の満月。天沼の。銀座の稲妻。板橋脳病院のコスモス。荻窪の朝霧。
武蔵野の夕陽。思い出の暗い花が、ぱらぱら躍って、整理は至難であった。
また、無理にこさえて八景にまとめるのも、げびた事だと思った。
そのうちに私は、この春と夏、更に二景を見つけてしまったのである。
                                     太宰 治 『東京八景』

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秋のイチゴ。

 富士山に初冠雪があったとのこと。
こちらも、朝晩は冷え込んできました。
 黄金色の田んぼ。
夕方になると、どこからか流れてくる精米や
稲わらの匂いに秋を実感します。



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  暑過ぎず 寒過ぎずそんな気候では
なかなか布団から起きられません
そうです 寝心地がとても良いのです
秋の深まりと同時に 眠りも深まります

コロナ禍以前のブログを覗いてみました
秋は修学旅行の生徒さんで賑わい
スタッフの概要説明もフル回転でした
帰って来てはいますが もっともっとと
欲張ってしまいますね

お天気が良いと ふらっと出かけたくなります
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 ご近所さんの秋明菊(ピンク)
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午後は太陽の日射しとともに 気温上昇 

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最近、朝夕の冷え込みと日没が早くなってきました。
9月は比較的お天気が安定し、後半の2週連続の3連休には多くのお客様にご来館いただきました。
青森ではりんごの収穫が始まっています。たわわに実る🍎と津軽平野の黄金色の🌾稲穂と🏔岩木山の絶景を満喫できます。
閉館後、玄関から差し込む西陽(斜陽)も見応えがあります。
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かつて旅館だった頃、おかみさんが斜陽館の名の由来を聞かれ、
「お客様は日が傾きかけた頃にやってくる」と返答したそうです。



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 秋晴れの行楽シーズン。
しばらくは、お天気が続きそうです。
里の紅葉は、まだですが、
程よい陽光が、心地良い頃となりました。
虫の音、秋草、秋の風。

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去年のこぼれ種から発芽して、
ベゴニアが、今年も咲いてくれました。



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