四連休が終わり、いつもなら賑わう時期なのですが、
今年は例年とは違う空気感。
7月も下旬、気が付けばサルスベリやムクゲの花が
咲いていて、真夏なのだと思う今日この頃。
蝉も、鳴いたり鳴かなかったりで、どうしたらいいのか
迷ってるような。
道端には、黄色い月見草が、今を盛りに咲いています。
 
 老婆も何かしら、私に安心してゐたところがあつたのだらう、ぼんやりひとこと、
「おや、月見草。」
 さう言つて、細い指でもつて、路傍の一箇所をゆびさした。さつと、バスは
過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、
花弁もあざやかに消えず残つた。
 三七七八米の富士の山と、立派に相対峙あひたいぢし、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、
金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、
よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ。
                             太宰治『富嶽百景』


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