太宰治の小説「思ひ出」に登場する塗り薬のお話。

弟は、末子で優しい顔をしていたから父にも母にも愛された。私は絶えず弟を嫉妬していて、ときどきなぐっては母にられ、母をうらんだ。・・・弟がそれを笑ったというので、文字通り弟をり倒した。けれども私は矢張り心配になって、弟の頭に出来たいくつかの瘤へ不可飲という薬をつけてやった。

不可飲とは、いわゆる飲んでははいけない薬のことで、何にでも効く万能薬ですね。


また思春期になると体も丈夫になり、吹き出物ができてくると

・・・之も恥ずかしく思った。私はそれへ宝丹膏という薬を真赤に塗った。・・・


太宰の生誕地かなぎには、明治末期に呉服屋を営み、小間物屋をへて薬屋になったお店があり、「薬種商」「計量器販売所」などの許可証看板のほか、「首から上の薬」など薬の商品名看板なども貴重なお宝が店内に飾られています。

でも「首から上の薬」って果してどんな効能があるのでしょう。

「今はほとんど売れません」と店主は笑っておりましたが、

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便秘薬のことでした~。店主曰く、便秘をするとのぼせのような症状がでるため、

のぼせ=「首より上」ということでした。

太宰の町・かなぎに来た際は、ぜひ街中散策もお楽しみください。








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