太宰治記念館「斜陽館」

2022年07月

    七月最終日 いかがお過ごしですか
特に変わらないのですが 明日から八月と
月日の過ぎる早さに ついて行けないでいます
花火・祭り・お盆とめじろ押し
楽しみと忙しさと懐かしさと・・・

お客様から嬉しいお言葉を頂きました
「近くだけどやっと来れた 念願の太宰治記念館!」
そうなんです 近いと後回しになっちゃうんです
近くの方も 遠方の方も見学は 太宰治記念館「斜陽館」!

当館は
日本に所在する建造物・美術工芸品・考古資料のうち
歴史上・芸術上の価値の高いものとして または学術的に
価値の高いものとして2004(平成16)年に重要文化財に
指定されております  
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   敷板には高級な欅(ケヤキ)と独特な模様の北海道産のアオダモ
 アオダモは野球のバットとかに使われる固い木材で現在は手に入りにくい

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  当時からのガラス(上部のガラス)で歪んだり気泡が入ったりして
 奥の障子戸や庭木が歪んで見え とても風情がある
 下のガラスと見比べて下さいね

こんな感じで時間を忘れ 日常から非日常へ
ぜひ ご来館ください

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    http://kanagi-gc.net

  暑中お見舞い申し上げます。

 こちらも暑い日が続いておりますが、
如何お過ごしでしょうか。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいますよう。

 七月下旬、盛夏。
夏休みに入り、館内は、ご家族連れの
お客様で賑わっています。

 暑いですね。ことしは特に暑いようですね。実に暑い。
こんなに暑いのに、わざわざこんな田舎にまでおいで下さって、
本当に恐縮に思うのですが、さて、私には何一つ話題が無い。
上衣をお脱ぎになって下さい。どうぞ。こんな暑いのに外を
歩くのはつらいものです。パラソルをさして歩くと、
少したすかるかも知れませんが、男がパラソルをさして
歩いている姿は、あまり見かけませんね。(中略)
 修業という事は、天才に到る方法ではなくて、
若い頃の天稟のものを、いつまでも持ち堪へる為にこそ、
必要なのです。退歩しないというのは、これはよほどの努力です。
ある程度の高さを、いつまでも変らずに持ちつづけている芸術家は
よほどの奴です。たいていの人は年齢と共に退歩する。
としをとると自然に芸術が立派になって来る、なんてのは嘘ですね。
人一倍の修業をしなけれあ、どんな天才だって落ちてしまいます。
いちど落ちたら、それっきりです。
 変らないという事、その事だけでも、並たいていのものじゃないんだ。
いわんや、芸の上の進歩とか、大飛躍とかいうものは、
ほとんど製作者自身には考えられぬくらいのおそろしいもので、
それこそ天意を待つより他に仕方のないものだ。
紙一重のわずかな進歩だって、どうして、どうして。
自分では絶えず工夫して進んでいるつもりでも、はたからはまず、
現状維持くらいにしか見えないものです。
製作の経験も何もない野次馬たちが、どうもあの作家には
飛躍が無い、十年一日の如しだね、なんて生意気な事を言っていますが、
その十年一日が、どれだけの修業に依って持ち堪えられているものか
まるでご存じがないのです。権威ある批評をしようと思ったら、
まず、ご自分でも或る程度まで製作の苦労をなめてみる事ですね。
 どうも暑いですね。こんな暑い日にはいっそドテラでも着てみたら、
どうかしら。かえって涼しいかも知れない。なにしろ暑い。
                       太宰 治『炎天汗談』

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館内は、和洋折衷のつくりです。
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涼し気な夏椿。


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昭和20年7月28日は、疎開のため太宰親子4人は甲府から津軽へ向けて出発しました。
お昼には上野駅までたどり着いたものの、夜に駅のアナウンスで「青森市が目下焼夷弾攻撃を受けて炎上中」というアナウンスが入ったそうです。
太宰親子は青森行き急行列車に乗り込もうとした群衆に引き離され、
もみくしゃになって結局列車には乗れず、上野駅で乞食のような状態で
一晩過ごしたそうです。
29日の朝一番の列車に乗り込み、結局4昼夜もかかってようやく故郷に辿り着いたそうです。

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昨日、77年前の空襲の記憶が地元紙に綴られていました。
見渡す限りの焼け野原です。

青森空襲の2週間ほど前(7月15日)に故郷の金木も爆撃を受け、
生家近くの八幡宮の北門と津島家菩提寺南臺寺の本堂が直撃を受けたそうです。
八幡宮の石の鳥居や大木が何十メートルも吹き飛ばされ、南臺寺は本堂の屋根から阿弥陀様の斜め上を通過し外へ飛び出して炸裂したとのこと。この時は、東京の原宿の子供たちが80人程疎開していたそうですが、御仏がお守りくださったのか、全員無事だったそうです。
南臺寺には、その時の爆弾の破片が残されているのです。
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人は なぜ 争うのだろう
科学がこんなにも進んだ現在でも
今も昔も 変わらない風景が続いている

7月28日は青森県人にとっては忘れられない日。
米軍による青森空襲があった日です。
この津軽からも、山の向こうが赤く燃えている様子が
見えたそうです。そして....
山を越えてきた米軍機が金木町にも飛来し、
斜陽館のすぐそばにも焼夷弾を落としていきました。
近所の家屋が焼け落ち、死傷者も出たそうです。
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戦争という言葉を聞かない平和な日常が
一日でも早く訪れることを切に願うばかりです。


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 こちらも次第に暑くなってきました。
今迄すごしやすかった分、
何だか暑さがこたえます。
セミが、やっと元気に鳴き始めました。
梅雨は明けたようですが、
今日は曇り空。

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 剪定作業中の北庭を、
風が通り抜けます。
花や草の中で、
秋の虫たちが、成長しています。
大事にしている葉っぱは食べられますが……。




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