穏やかな春の日。
少し冷たい春風と、明るい陽射し。
梅の蕾が、ほころんできました。
スイセンも、そろそろ咲きそうです。
明日から新年度が始まり、
津軽三味線会館が開館いたします。
弘前公園の胴吹き桜が開花したとのことで、
今年の桜前線は、超駆け足のようです。
「太宰治記念館特別展」のお知らせです。
「太宰治~甲府から三鷹へ~」
「太宰治~甲府から三鷹へ~」
昭和13年9月、太宰は、御坂峠の天下茶屋に滞在する。
井伏鱒二の紹介で、後に妻となる石原美知子と出逢い、
家庭人としての太宰の新たな生活が始まる。
「富士には、月見草がよく似合ふ。」
―
富士を眺めながら過ごした日々から生まれた『富嶽百景』。
甲府での生活を経て、三鷹へと居を移した太宰は、
作家としての円熟期を迎え、中期の作品を次々と生み出していく。
それは、何かを乗り越えた一人の小説家の、珠玉の作品群であった。
人の転機の説明は、どうも何だか空々しい。
その説明が、ぎりぎりに性格を期したものであっても、
それでも必ずどこかに噓の間隙が匂っているものだ。
人は、いつも、こう考えたり、そう思ったりして行路を選んでいる
ものでは無いからでもあろう。
多くの場合、人はいつのまにか、ちがう野原を歩いている。
太宰 治『東京八景』
期間
2023年4月1日(土)~2024年3月20日(水)
会場:太宰治記念館「斜陽館」
(PR)太宰治記念館「斜陽館」
(PR)津軽三味線会館
http://kanagi-gc.net