太宰治記念館「斜陽館」

2023年05月

 白いニセアカシアが咲いています。
そろそろ、運動会の季節でしょうか。
外にいると、小鳥のさえずりが心地良い季節です。
 記念館では、今年、エゴの木が5月28日に開花しました。
調べてみると、昨年は5月29日だったんです。
今年は、一日早い開花となりました。

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 桜やリンゴの開花が早かったので、
全ての花が早いのかと思いましたが、
そうでもなかったようです。
今年も、清楚で香り高い花を咲かせてくれました。。






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全国ではバリアフリー化が進んでおり
だんだん移動が便利になってきています。
が、大変申し訳ございません。
太宰治記念館「斜陽館」は116年前(明治40年)の建物であり、
平成16年には国指定重要文化財にもなりました。
館内は段差が非常に多く、階段も深い段差になっております。また、
建物内は保存のため、くぎ一本打つことが出来ないのです。
不自由をおかけしますがご理解くださいますようお願い申し上げます。

玄関から入ると、車イスのまま通り土間から座敷、北庭、南庭まで
見渡せます。また、そのままで太宰治と斜陽館についてのビデオ観賞
を楽しむことができます。
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そのまま奥に進んだところにある米蔵ではショートムービーも
観賞できます。
ビデオは9分+11分の20分間、ショートムービーは10分×3本の30分間です。
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座敷に上がらなくても充分お楽しみ頂けると思います。
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津軽は一年で一番いい季節になりました。
ぜひ一度、太宰治記念館「斜陽館」へお越しくださいませ
皆さまのお越しをお待ちしております



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     もうすぐ6月ですが 6月といえば梅雨を思い浮かべます
自分の休みの時に 畑作業をしようと思えば雨で中止になります
程よく大地を濡らしてくれる雨は有難いですが
大雨で水害など 起らないことを願います

本日も平日にもかかわらず 沢山の方がご来館されています
そんな中一番多く聞かれるのが 「北庭の塀の向こうのお家は
ここと関係があるんですか?」と
「こことは関係はないんですが、北海道の礼文島のニシン漁で
財を成したお家です」とお答えします
「旧西沢家」住宅で平成20年に国の登録有形文化財に指定され
平成23年に西沢さんが家を手放されて 現在は無人となっています

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 当時は 「財産家が2件並んだ」 と言われたそうです





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5月29日(月)~6月2日(金)夜 9:15~9:30 まで
NHK FMラジオ 『朗読の世界』で
太宰治の「津軽」が始まります!皆さまお聞き逃しなく
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 「朗読 藤田三保子さんからのコメント」  

 朗読歴も20年を超えました。
 その中で「太宰治」を取り上げたこともあり、私なりの太宰像を持って
 いましたが、この「津軽」では、また別の一面を見た気がしました。
 あの時代の「次男」等、要するに長男でない男性の次第に歪んでいく心理。
 また、父親が地域の中で、立派であればあるほど、何とか親を追い越して
 行きたいと無意識の中に、植え付けられていく焦り。認められたいと思って
 いるのにもかかわらずだんだん家族から切り捨てられていく、離れたくない
 のに、離れていく自分。敗北者だと自ずから認めながら人にはそれを言われ
 たくない頑固さ。いつも泥に足を取られながら、郷土愛、家族愛に救われて
 浮かび上がって、生きている、魅力的な「主人公」だと、感じるように
 なってきました。
 「津軽」は紀行文でありながら、なかなかにタフな「津軽人」や太宰自身が
 立ち上がってきます。太宰治の文とタフで幸せなファイトをしました。
 どうぞ、お楽しみください。    藤田三保子 (  NHKラジオ番組表より)

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夜の9時15分からです。明日からの夜が楽しみです
 
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昭和19年5月12日、東京を出発してから、友と津軽半島陸奥湾沿いを旅し、21日には生家に辿り着き、4~5日厄介になって今度は西海岸へ。そして育ての親・きゑ宅へ一泊し、5月27日いよいよ子守のたけが住む小泊へ・・・
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修治だ、と言はれて、あれ、と思つたら、それから、口がきけなくなつた。運動会も何も見えなくなつた。三十年ちかく、たけはお前に逢ひたくて、逢へるかな、逢へないかな、とそればかり考へて暮してゐたのを、こんなにちやんと大人になつて、たけを見たくて、はるばると小泊までたづねて来てくれたかと思ふと、ありがたいのだか、うれしいのだか、かなしいのだか、そんな事は、どうでもいいぢや、まあ、よく来たなあ、お前の家に奉公に行つた時には、お前は、ぱたぱた歩いてはころび、ぱたぱた歩いてはころび、まだよく歩けなくて、ごはんの時には茶碗を持つてあちこち歩きまはつて、くらの石段の下でごはんを食べるのが一ばん好きで、たけに昔噺むがしこ語らせて、たけの顔をとつくと見ながら一匙づつ養はせて、手かずもかかつたが、ごくてなう、それがこんなにおとなになつて、みな夢のやうだ。
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たけとメロス
津軽執筆の旅は、小説『津軽』の感動のラストシーンからさらに10日程滞在し、真っ黒に日焼けして6月5日に東京へ帰宅したそうです。

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