2023年12月

大晦日

一年に一度だけ館内メンテナンスのため12月29日は休館日でしたが、当館は年末年始は通常営業いたします。
最近は海外(主に中国)のお客様も見られます。中国語は話せませんが、館内には多言語の説明板や音声ガイドありますので、ぜひお楽しみいただければと思います。
館内には太宰グッズの販売もしておりますが、この時ばかりは身振り手振りと低レベルの英語を取り混ぜでの体当たりで勝負をかけます まぁ、真心で接すると何とかなるものです。
さて今朝一本目の津軽鉄道ストーブ列車が金木駅に到着し、当館にもお客様がご入館されました。

早いもので今日で令和5年も終わりです。
今年の夏は暑すぎて避暑地にもならず、冬は暖冬小雪で「青森の冬=雪」とならず、観光面では魅力に欠けた1年だった気がします。
雨の大晦日ではありますが、本年最後の思い出を作っていただけたら嬉しいですね。IMG_8365
よいお年を・・・

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正月想望

 今年もいよいよ残りわずかとなってまいりました。
外は例年になく暖かな雨が降り、気温も6度まで上がる予報です。

 太宰治は正月について場面表現や媒体に使うことが多く、その本人が年末年始に具体的に何をやっていたのかは作品だけではなかなか分かりません。(わかる方いたら教えてください)
 そこで太宰治の夫人、津島美知子さんの回想録の著書からひもといてみます。
『北津軽の彼の生家で、大晦日の夜、さまざまのごちそうの並んだ祝膳についているとき太宰が、東京では年越しそばといって大みそかの夜はきまってそばを食べるということを話すと、帳場をあずかる老人が、きたいな習わしもあるものだと感心して、みんな笑い出した。』(引用元『回想の太宰治』)

 改めて説明するまでもない事ですが、こちらでは正月一日ではなく大みそかに御馳走をいただいて祝います。ですので日が変わると同時に初詣に向かうことも、そのために交通機関が終夜営業することもありません。
 おせち料理というのもあまり見ません。今はオードブルやすき焼き、鮨などが多いですが、昔はお膳料理をこしらえたそうです。90歳になる某料理教室の先生は津軽料理として正月膳も教えていました。古い先生だったからでしょう。もっとも弘前の料理教室でしたので、ここらあたりとは多少味付けや呼び方など違うかもしれません。つい「赤まんま」と言ったときに「まあお下品な。すしこと言いなさい」と笑われたのを覚えています。
 今は年越しそばやにゅう麺も一般化していますがこの記述をみると昔は珍しかったのでしょう。
お雑煮お汁粉というのも記憶が薄いです。餅も「雑煮ではなく、餅は焼いて食べる」と誰かが言っていた覚えがあります。
 トランプ遊びも盛んだったようで『ゴニンカン』と言われるゲームが独特に思います。以前は市の大会もあり友達とかだって出たりしたのですが、今はなくなってしまいました。

 正月が出て来る太宰作品は『知らない人』、そして『葉(は)』が思い浮かびます。正直『葉』はちんぷんかんぷんでした。太宰用語山盛りですので、これがピンとくる方は太宰作品を非常に楽しめるのかもしれません。筆者は「麻に縞目って三島こぎんかしら」程度にしか響かなかったのが残念です。
 『葉』は書き溜めた原稿の中から捨てがたい断片や言葉だけを切り取って繋げた散文詩チックな雑文です。ストーリーも何もないこの『葉』は、『花(≒正規の文學作品)』になれなかった縁の下に埋もれた没原稿群を意味しているのかもしれません。
 『晩年』の冒頭になぜこの『葉』をもってきたのかーーーそれはこれから先に続く『思ひ出』以降の「花」の背景には沢山の声なき「葉」が埋もれているんだと言いたかった。だから『晩年』の冒頭に『葉』という作品を置いたのではないかと考えてみたりもするのです。うさぎ
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年末年始は太宰治記念館「斜陽館」で !

 今年もいよいよ後僅かとなりました
今日で仕事納めのところが多いと思います
やり残した事への後悔より 新年へ向けて
新たな誓いや計画を立てて 前向きに行けたらと
思います 

年末年始は天気に左右されず(水道凍結・雪かき
ホワイトアウトなど)年越しお正月の準備が
出来そうですね

明日12/29日(金)は
太宰治記念館「斜陽館」は館内メンテナンスのため
休館日です
12/30日(土)から通常通り開館で
9:00~17:00(最終入館は16:30)です

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ご来館お待ちしてま~す 


冬の雨

 この時期にしては珍しく雪でなく、雨が降っています。
暖かな雨は根雪を溶かし、久しぶりに道路の色を教えてくれます。今日27日は満月。12月の満月はコールドムーンと呼ぶらしいのですが、例年に比べると暖冬の影響が出ています。
 さて、作家がその育った環境に作風を左右されるというのはよく言われることですが、当太宰治記念館「斜陽館」の一階には三つの続き間があります。続き間といっても段差もあれば板の間もあるので、言い方としてはシークエンスの方が相応しいかもしれません。
  当主と跡取りが座する茶の間、家族他が食事をとる常居、そして使用人が集う板の間です。入口側から見るとその位置関係をスルーしてしまいそうですが、下位座から見るとまさに見上げるような威圧感です。この空間を朝な夕なに照して過ごした太宰の、自身の成長と作風にどんな風に影響を及ぼしたかと思いをはせるのも一興でしょう。この辺の印象はやはり実際にお出でになってみないとなかなか分かりづらいところです。
 雪が少なくお足元も良い今日、ぜひご来館頂いて当時の太宰のように感じてみてくださいね。うさぎ
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年末

 クリスマスが終わると、今年も一年が過ぎたのだと実感します。
いろいろなことがあって、気が付けば、すでに年末。
どっさり降った雪景色に包まれています。

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 今日は冬の雨、寒波が緩んでプラスの気温になりました。
年末年始は、10年ぶりに気温が上がる予報です。

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 先日の朝、新雪の上にウサギの足跡を見かけました。
姿を見たことはないのですが、
冬になると足跡で存在証明をしてくれます。






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