初夏にしては寒く、風が強い日が続いています。
田植えが終盤を迎え、田んぼが緑色になり、
津軽の風景が戻ってきました。
津軽富士・岩木山には、田んぼの風景がよく似合います。
朝、毎日岩木山を見る習慣があります。
岩木山を見るのは、お天気がわかるからということも
ありますが、多分、見ないと気が済まないのかも知れません。


「や! 富士。いいなあ。」と私は叫んだ。
富士ではなかつた。津軽富士と呼ばれてゐる
一千六百二十五メートルの岩木山が、
満目の水田の尽きるところに、ふはりと浮んでゐる。
実際、軽く浮んでゐる感じなのである。
したたるほど真蒼で、富士山よりもつと女らしく、
十二単衣の裾を、
銀杏の葉をさかさに立てたやうに
ぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、
静かに青空に浮んでゐる。決して高い山ではないが、
けれども、なかなか、透きとほるくらゐに嬋娟たる美女ではある。
                         『津軽』


ちなみに、岩木山は国土地理院の標高改正により、
4月から1m低い1624mになりました。
時代と共に、山の高さも変わるようです。

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 エゴノキの花が咲き始めました。
春に新しく迎えた南池の金魚たちです。
金色の金魚もいます。

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初夏、ニセアカシアの花が咲いています。